雪崩情報

立山

2021/11/24 07:07

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low
森林限界
森林帯

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

急斜面での誘発に注意が必要

概要

雪崩

昨日(23日)、2400m付近の東寄りの斜面で人的誘発により複数の面発生雪崩サイズ1.5、標高2200m付近の南東斜面で、自然発生の点発生雪崩サイズ1.5を複数観察した報告があったが、視界が悪く限定的な観察。

積雪

22日から始まった荒天による降雪が100cm以上旧雪の上に載っている。昨日は、この降雪内の下部に低密度の降雪が観察され、人の刺激に非常に敏感に反応していた。降雨の影響を受けていない高い標高帯での再結晶化した旧雪と、新たな降雪との結合は不明。

天候

室堂での4時40分現在の気温-9.7℃。視界も悪く強風を伴った降雪が続いている。気象庁は、冬型の気圧配置となり、大気の状態が非常に不安定となるため、山麓では雨で昼過ぎから時々曇りとなり、雷を伴う所があり、標高の高い山間部では雪の降る所がある見込みとの予報を出している。

行動と地形の助言

大量降雪が続き、非常に危険な雪崩コンディションです。雪崩地形内での行動はお勧めしません。急斜面でのストームスラブの誘発に注意してください。視界が悪く周囲の地形や様子を認識しにくい状況です。自身が斜度の緩い場所にいても、頭上の急斜面からの雪崩の可能性にも注意を払ってください。雪崩が発生した際に被害を大きくしてしまう岩、深い沢、がけ等の「地形の罠」が露出しています。冬型の気圧配置が続く予報です。気象の変化により雪崩の危険度は上昇します。慎重な意思決定をすることをお勧めします。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。