雪崩情報

立山

2021/11/27 07:15

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low 荒天により情報が少ない
森林限界
森林帯

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(26日)、新しい雪崩の報告はないが、視界が悪く、入山者も少なかった。

積雪

昨晩からの新たな降雪が50cm程あった。22日から続く荒天による降雪が150cm以上旧雪の上に載っており焼結が進んでいる。この積雪と降雨により形成されたクラストとの境界面に強い温度勾配と再結晶化が観察されており、今後の結合の低下に注意が必要。降雨の影響を受けていない高い標高帯での再結晶化した旧雪と、新たな降雪との結合は不明。

天候

室堂での5時00分現在の気温-11℃。視界も悪く降雪が続いている。気象庁は、引き続き冬型の気圧配置となり、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となる見込みのため、山麓では雨か雪で、雷を伴う所があるとの予報を出している。

行動と地形の助言

風の当たりやすい支尾根などの、岩が出ているような薄い積雪の場所からのストームスラブの誘発に注意してください。視界が悪く周囲の地形や様子を認識しにくい状況です。自身が斜度の緩い場所にいても、頭上の急斜面からの雪崩の可能性にも注意を払ってください。雪崩が発生した際に被害を大きくしてしまう岩、深い沢、がけ等の「地形の罠」が露出しています。冬型の気圧配置が続く予報です。気象の変化により雪崩の危険度は上昇します。降雪量や風の状況の変化に注意して行動してください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。