雪崩情報

白馬

2022/01/09 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

地形局所に形成

概要

雪崩

昨日(8日)は、標高1,000 m付近の北斜面、極端な地形にて、size 1.5の全層雪崩が観察されています。

積雪

年明けから5日までのまとまった雪、そして7日の降雪は焼結を進めています。途中にあった北寄りの暴風の影響もあり、森林限界から上部の風に強く叩かれる場所では、12月下旬に形成した融解凍結層が露出しているところもあります。風は、地形を回り込み、標高の低いところまで影響があり、地形局所のポケットにウインドスラブを形成しています。このスラブは人の刺激には鈍い反応となっていますが、極端な凸状や下部が崖など、下支えのない地形では十分な注意が必要です。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり時々晴れ、最高気温7℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて気温-4.0℃(5時現在)です。白馬の谷の北側で未明から弱い降雪があり、標高1,000 m付近で5 cm程度の降雪量となっています。

行動と地形の助言

特定の地形局所にのみ不安定な雪が残っているコンディションです。現時点では前日の状況と大きな変化はありませんが、今日は気温上昇が予報されています。直接的な日射がなくとも、薄曇りで太陽が透けてみえるような日は、その影響は積雪に大きな影響を与えます。朝はしっかりしたスラブも、午後には強度を落とし、不安定になることもしばしばありますので、その変化に注意してください。また、標高の低いところでは、既に開いているグライドクラックのある斜面には近づかないように。良い週末を。

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