雪崩情報

白馬

2019/01/28 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

風向が前日と変わっているので注意

概要

雪崩

昨日(27日)は、サイズ3の雪崩がアルパインエリアにてありました。人的な誘発によるものと、荒天中の自然発生によるものです。また、人的な誘発によるサイズ2-2.5のウインドスラブによる雪崩が森林限界からアルパインエリアで複数、報告されています。さらに、サイズ1.5のウインドスラブの雪崩も多数報告されました。複数インシデントが発生しています。

積雪

25日から26日までのまとまった雪は、その後の強い北西風で移動し、ウインドスラブを形成し、昨日(27日)には、多数の雪崩となって観察されました。積雪の安定化は北側ではゆっくり進みますので、まだ局所には前日と同様の不安定性が継続していると考えてください。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、夜、雪、最高気温5℃(標高400m)を予報しています。また、本日夜から再び、大雪となる可能性が高いことが発表されています。過去12時間(6時現在)で、新たな降雪はありません。白馬村内(標高700m)にて気温-8.6℃(5時現在)です。

行動と地形の助言

特定の地形で雪崩コンディションが高い日です。ウインドスラブの危険が継続しています。南西寄りの風が入りつつありますので、昨日とは異なった位置に形成した新しいウインドスラブに特に注意してください。孤立した地形を避け、小さな雪崩でも重大な結末となる「地形の罠」が斜面下方にないか、考えてください。風の影響のない、傾斜を落とした斜面であれば、安全にドライな雪が楽しめます。斜面選択に最大の注意を。この後、前線が通過し、夜には強い冬型となり、再び、まとまった降雪が予報されています。ツアーの全体行程にそれを加味してください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。