雪崩情報
白馬
2022/03/16 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | |
森林限界 | Fair | 日中の昇温と日射の影響に注意。グライドクラックの入った斜面を避けるように。 |
森林帯 | Good | 日中の昇温と日射の影響に警戒。グライドクラックの入った斜面を避けるように。 |
留意すべき雪崩
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow
























日中の昇温と日射の影響に留意
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab
























グライドクラックの入った斜面に近づかないように。
概要
雪崩
昨日(15日)は森林帯にてサイズ2の全層雪崩が観察されました。
積雪
昨日(15日)早朝の降雨は、短時間で終わり、それほど大きな影響を与えませんでした。しかし、高い気温が継続しており、グライドクラックは拡大し、不安定な状態にあります。標高が低いところでは、積雪表層が、まだ完全にざらめ雪となっていませんので、日中には水と多量に含んだストップスノーになっています。標高が高いところでは、昨日は強い西風が吹くことで硬い雪面状況となっています。
天候
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、晴れ、時々、くもり、最高気温20℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-0.7℃(5時現在)、過去12時間で新たな降水はありません。昨日は、13時に10.8℃を記録しています。
行動と地形の助言
標高が低い場所では方位に関わらず、全層雪崩に警戒してください。標高が高い場所を滑り、ツアーの後半、谷筋に入るルートも白馬山域では一般的です。その際、谷筋の両側壁にある雪はかなり不安定となっている可能性が高く、状況に応じて、登り返し、別ルートを検討してください。濡れた雪ブロックはとても重いため、小さいものが当たっただけで骨折等の原因となりえます。森林限界付近でも、南斜面ではグライドクラックが入っている場所があります。斜面上部からでは、それを視認できませんので、事前に下方からその状況を確認するようにしてください。安全な一日を。