雪崩情報

白馬

2019/02/05 06:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

概要

雪崩

昨日(4日)は、標高800m 付近でサイズ1の全層雪崩の発生が報告されています。また、濡れた雪の雪崩が標高の低いところで多数観察されています。昨日は、天候状況が悪く、標高の高いところの情報は、入ってきていません。

積雪

3日午後から4日午前の降雨によって、森林帯の標高の低いところでは、雨は積雪表層深くに浸透し、雪面から80cm程度の深さまで影響を与えています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、後、南の風、晴れ、最高気温7℃(標高400m)を予報しています。森林帯上部にて過去12時間で10cm程度の降雪がありました。白馬山麓(標高700m)にて気温-2.3℃(6時現在)です。

行動と地形の助言

昨日までの降雨の影響を考慮した行動が必要な日です。標高がとても低いところでは、全層雪崩の危険が継続しています。発生の可能性は低くとも、濡れた雪はとても重たいため、たとえ見た目は小さくとも重大な結末をもたらします。グライドクラックの入った斜面には近づかないようにしてください。また、沢割れなどが発生していることも考慮する必要があります。一方、標高を上げる際は、昨日の雨から変わった降雪は風で飛ばされ、非常に硬い凍結面が露出している箇所にご注意ください。滑落は、冬季山岳事故の主要因の一つです。昨日からの降雪はわずかですが、やや南成分の入った強い西寄りの風の影響を受けています。新しく形成しているスラブに注意が必要です。地形の罠のない、シンプルな地形を探してください。良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。