雪崩情報

更新日時: 2023/01/26 07:00

ニセコ・羊蹄・余市・尻別


アルパイン Fair 強風によって、風下に雪が運ばれ、人の刺激で反応するスラブが形成しています。


森林限界 Fair 強風によって、風下に雪が運ばれ、人の刺激で反応するスラブが形成しています。


森林帯 Fair 過去数日の大量降雪と強風によって、荒天の不安定性は標高の低いところでも観察できます。


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

雪崩地形に入ることで、雪崩の危険に身を曝すような日ではありません。バックカントリーでの行動は極めて注意深いアプローチが必要です。すべての標高帯で面発生雪崩の可能性があるため、保守的な地形選択が必要不可欠です。熟達した地形認識とルート設定ができないのであれば、スキー場内での滑走が最善だと思います。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

ここ数日の強風により、多量の新雪が移動し、全ての標高帯の東側の風下斜面にスラブが形成しました。限定的な観察とテストにより、この風で移動した積雪に不安定性があることが示唆されています。アルパインの稜線付近あるいは風上側では、硬い雪面が露出し、風が弱まる場所で局所的なスラブの形成が疑われます。標高の低いところでは、開放斜面は凸状のような、より誘発しやすい場所を避けてください。現在のコンディションは、雪が落ち着くまで雪崩地形を避けたほうが良いことを示唆しています。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

今回の荒天のサイクルによって、80 cm程度の降雪があり、風による削剥を受けていない場所では、ストームスラブの形成が確認できると思います。標高の高いところでは、新雪の状態をより確認する必要があります。すべての地形で慎重がルート選択が必要です。

概要

雪崩


新しい雪崩は報告されていません。観察は限定的ですが、シューティングクラックの報告があります。

積雪


今回の荒天によって、最大80 cmの降雪があり、強い風と相まって、低密度の雪の上に高密度の雪が載る構造が形成しています。また、その下層には、以前報告された融解凍結クラストが40 cm - 100 cmの深さに埋もれており、これがこの先、問題になる可能性があります。また、雪崩情報の発表地域の北部では、荒天が来る前に、表面霜が観察報告されています。これが新雪に埋もれている可能性があり、現在、どのような状態であるか調査が必要な状況です。

天候


荒天をもたらしている低気圧は、明日(金曜)には北東に進み、これにより風速がやや弱まる予報がでています。低温は続き、北西の風を伴う雪が多少降るとのことです。

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