雪崩情報

白馬

2019/02/10 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(9日)は視界不良などもあり、真新しい雪崩は観察報告されていません。

積雪

7日午後からの降雨の凍結硬度は、標高1600-1800m付近で、そこに9日日中の時点で30cm程度の降雪が載っていました。降雨による融解凍結層と、その後の降雪の境界面では、一部、再結晶化が確認されており、まだ注意が必要な状況です。また、9日午後から強まった降雪は、当初、北寄りの風であったため、白馬の谷の北側(小谷村方面)で多くなりました。その後、昨夕からの25-30cmの降雪は強い西風を受けながら堆積しています。

天候

長野地方気象台は、10日0時21分、小谷村に大雪警報(12時間で最大降雪量30cm)を6時まで、注意報を12時までの期間で発表しています。森林帯では既に25cm程度の降雪が確認されており、白馬山麓(標高700m)にて気温-5.2℃(5時現在)です。気象庁は長野県北部に対し、北の風、昼前からくもり、最高気温0℃(標高400m)を予報しています。

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。たとえ森林帯にいても、林間内にある雪崩発生区や走路となるところに注意を払ってください。保守的なルート選択と慎重な意思決定が不可欠です。標高が低くても、大きな開放斜面は規模の大きな雪崩が発生しうるポテンシャルがあります。斜度を落とし、小さい斜面から一日を始めてください。経験が浅いグループは、スキー場内で新雪を楽しむのが良い選択肢です。その際は、滑走可能区域を必ず守るようにしてください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。