雪崩情報

更新日時: 2018/12/29 07:00

白馬


アルパイン Low


森林限界 Fair


森林帯 Fair 森林帯上部では、薮が埋まり始めている。


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。アルパインエリアを含め、埋まりきらない露岩、灌木、小さな沢地形が散見される状況ですので、小さな雪崩であっても、大怪我をしたり、深く埋没する可能性が考えられます。雪の多いシーズンだと,今日のような日にツアーを行う樹林帯のエリアにはまだ十分な積雪がありませんので、地形選択によって安全を確保する事が出来無い状況でもあります。例年であれば、沢に架かっているスノーブリッジも無い状況です。まだまだシースン序盤でもあり、身体のコンディションを整える意味も含め、スキー場内にとどまり、滑走可能区域を守り、新雪を楽しむのが良い日です。スキー場内であっても、グループマネージメントを行い,埋まって行動不能な仲間を見失わないように注意しましょう。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

樹林帯は、まだ雪が少ないが、地形図で大きな雪崩地形に入っていないか、自分たちの上方確認を忘れないように。

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

地形的な要因で北西風以外の影響を受けている斜面にも注意して下さい。

概要

雪崩


昨日は、悪天のため山岳利用者の数が少ないうえ、視界も乏しく報告は少なかった。東面を中心にスキーカットによる面発生雪崩が報告されている。また、幾つかのエリアでワッフ音の報告があった。

積雪


今回の荒天で、エリア北側で100cm南側で40cm以上の新な積雪が加わった。新雪と旧雪の接合は悪く、大きな温度勾配も報告されている。新雪の中にも、構造的な不安定性が確認されている。ベースとなった積雪層は薄く、アンカーとなる事物が目立つ状況ではあるが、逆に積雪の空間的多様性を増やす役割もしていることに注意しておきたい。

天候


気象庁は、強い冬型の気圧配置が続き、雪で、夕方から時々曇り、夕方まで雷を伴うと予報している。日中最高気温1℃(400m)。標高750mで昨夜以降の新たな積雪は8cm。

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