雪崩情報

白馬

2019/02/15 06:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

概要

雪崩

昨日(14日)はスキーカットでサイズ1の面発生雪崩が観察報告されています。

積雪

白馬山域では3日に主稜線まで雨が降り、その後、7日午後にも森林帯では降雨が少しありました。その後の降雪は、この降雨による融解凍結層の上に載っていますが、境界面での顕著な脆弱性は観察されていません。この数日、弱い冬型が続き、低密度な雪が30-40cmほど降りましたので、とても急な斜面においてソフトなスラブの雪崩を発生させています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、日中、北の風、くもり、夕方から晴れ、大北地域では夜遅く雪、最高気温6℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-10.3℃(6時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

標高を上げる方は新たに形成したスラブに注意してください。標高の高いところでは、昨晩から今朝にかけて、風向が北西から南寄りへ変化しています。滑走したい斜面内にある、より誘発しやすいポイント(凸状部や孤立した局所、積雪の薄い場所など)を見極め、積雪に支えやすいシンプルな地形とラインを考えてください。また、斜面下方に被害を拡大させる「地形の罠」がないかの確認も忘れずに。風に曝される尾根筋や地形局所では、以前の融解凍結層が露出しています。滑落にも十分注意してください。雪はドライで、低温のため軽い状態です。良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。