雪崩情報

更新日時: 2023/11/19 06:00

立山


アルパイン Low ウィンドスラブの結合に注意が必要


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

現在、強風による雪の移動のため、風下にウィンドスラブが形成されている見込みです。形成されたばかりのウインドスラブは結合が進んでいないため、稜線や支尾根直下の急斜面での誘発に注意してください。小さな雪崩でも被害を大きくしてしまう岩や沢などの「地形の罠」が数多く露出しています。降雪に薄く隠された岩への衝突にも注意が必要です。視界が悪いため頭上の雪崩地形が認識しにくい状況です。今後の風や降雪による積雪状況の変化に注意して行動してください。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

稜線や支尾根直下の急斜面に注意

概要

雪崩


昨日(18日)、視界が悪く観察ができない状況だった。

積雪


2400m付近の積雪深は70cm程、強い西風の影響を受け、風上の場所では雪が飛ばされ、風下の急斜面にウインドスラブを形成している。積雪中層部に再結晶化が始まった層が観察されており、今後の結合の低下に注意が必要。

天候


6時現在の3000mの気温は-10.4℃、2400m付近では風が強く視界も悪い。気象庁の発表では、はじめ寒気の影響を受け、前線を伴った低気圧が日本海を東へ進む見込みのため、山麓では雨で昼前から曇りとなるとの予報を出している。

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