雪崩情報

更新日時: 2024/02/10 06:30

妙高


アルパイン Fair 地形ポケットにあるウインドスラブに警戒


森林限界 Fair


森林帯 Good 日中の昇温と日射の影響に留意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

天気も良く、積雪状態も良いのでアルパインエリアに向かえる日です。注意点は2つ。地形が積雪を支えない孤立した形状の斜面に載るスラブに注意を。もう一つは、雪面に残る今朝までに吹いた風の痕跡と、現在吹いている風の状態から、新たに形成したウインドスラブを探し、その形成が見て取れば場合、その斜面を避けるように。風と日射の影響のない斜面であれば、ドライパウダーの快適な滑走が楽しめます。その際はスピード・コントロールを忘れずに。山岳エリアでの転倒は、装備の破損による行動不能など、いろいろなものを呼び寄せるキッカケとなりえます。安全な地形を使った賢いグループマネジメントを続けてください。ツアーの後半、標高を下げた場所では、日射による湿った雪の危険が午後には高まる可能性があることを頭に入れておいてください。三連休のスタートですね、良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

上空では風が強まりつつあります。地形ポケットに形成したウインドスラブに警戒してください。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

極端な形状の地形に載るスラブ

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

もし降雨が始まった場合、すでにグライドクラックの入った斜面には特に注意を。

概要

雪崩


昨日(9日)は、標高の高い場所でサイズ1の点発生乾雪雪崩が観察されました。この雪崩はスキーカットによるものです。また、標高の低い場所では、サイズ1-1.5の全層雪崩が複数、観察報告されています。

積雪


5日の低気圧の雪はさらに沈降を進めています。そして、その上のその後の弱い降雪の雪が載っています。この新雪層は、冬型による強い風を伴ったものではないため、標高の高い場所ではソフトな状態を保っています。また、日射の影響の強い斜面では、雪面にクラストが形成しています。日射に加えて昇温の影響の強い標高の低い場所では、昨日、全層雪崩が地形ポケットで発生しています。

天候


本日は、高気圧に覆われますが、寒気の影響を受ける見込みです。気象庁は新潟県上越地方に対し、南の風、後、西の風やや強く、晴れ、昼過ぎから雨か雪、日中の最高気温8 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温-8 ℃(4時45分現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

一覧に戻る

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。