雪崩情報

白馬

2019/02/17 06:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

概要

雪崩

昨日(16日)は、真新しい雪崩の観察報告はありません。

積雪

森林限界から下方では、日射の影響がある斜面では薄いクラストの上に昨日からの降雪(20cm程度)が載っており、北側ではソフトな状態にあります。以前の2回の降雨(2月3日と7日)による融解凍結層と上載積雪の境界面では、顕著な脆弱性は観察されていません。昨日午後から西風が強まっており、標高の高いところでは、新たに形成したウインドスラブへの注意が必要です。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、昼前から晴れ、最高気温4℃(標高400m)を予報しています。森林帯上部では過去24時間で20cm程度の降雪がありました。白馬山麓(標高700m)にて気温-4.3℃(6時現在)です。

行動と地形の助言

森林限界から上部では、昨日午後から強まった西風によって形成したウインドスラブに警戒してください。そのウインドスラブの下には、前日までの比較的低密度な乾いた雪がありますので、積雪の不安定性が高まる「逆構造」という状態になっている可能性があります。孤立したあるいは凸状の安全な小さい地形で、スキーカットなどをすることで、積雪の状態を確認してください。経験が浅い方は、斜度を落とし、シンプルな地形を探すようにしてください。雪は良い状態ですので、十分楽しめるはずです。一人ずつ滑り、滑走したら安全地帯(雪崩地形から外れる)へ、という原則的な行動様式を忘れずに。適切なグループマネジメントがインシデントを小さくします。良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。