雪崩情報

更新日時: 2024/03/17 06:00

妙高


アルパイン Low 日中の昇温と日射に留意


森林限界 Low 日中の昇温と日射に留意


森林帯 Fair 日中の昇温と日射に留意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高の高いところでは、時間経過して硬くなったウインドスラブに注意してください。極端な凸状や、斜面下方を地形がサポートしていない急場所などでは、雪崩は誘発しうると考えてください。また、日射の影響を強く受ける斜面では、日中にウインドスラブの硬度が下がり、誘発しやすくなります。標高が低いところは、春のコンディションです。日中の高い気温と日射の影響で、雪は濡れたものへと変わり、強度が落ちます。自分の上方の斜面に注意を払ってください。特にツアーの最後、谷筋を下るルートの場合、側面部からの全層雪崩に警戒を。天候は下り坂です。早めの下山を考えつつ、楽しい一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

猛烈な風は、昨日(16日)の午後に収まりましたが、今朝は再び、主稜線では強い西風が吹いています。しかし、雪は既にほとんど飛ばされているため、今日のマネジメントの主題は、時間経過し、硬度を増したウインドスラブに注意することです。地形が積雪をサポートしていない、積雪が薄い場所に警戒してください。

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

標高が低いところでは、プラスの気温が続いています。グライドクラックの入った斜面には近づかないように。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

評価は朝の時点でのもの。日中の昇温と日射で誘発の可能性は上がります。昨日以上の高い気温が予報されています。日中の雪の変化に注意してください。

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

2月21日の降雨で形成した氷板あるいは融解凍結クラストと、その上に形成したこしもざらめ雪による持続型スラブの危険は、不確実性が高いまま残っています。

概要

雪崩


昨日(16日)は、過去24時間以内に発生と思われるサイズ1-1.5のウインドスラブの雪崩が多数、観察されました。また、標高が低いところでは、サイズ2の全層雪崩が観察されました。

積雪


15日午後から16日にかけて猛烈な風が吹きました。この強風の影響は、極めて広範囲に及んでおり、各所にウインドスラブを形成させています。また、極めて滑りにくいクラストが積雪表層に形成しているところもあります。高い気温が続いたことで、森林限界よりも標高が高い、北側では、雪はまだ乾いていますが、それ以外の場所では、湿るあるいは濡れた状態となりました。

天候


気象庁は新潟県上越地方に対し、南の風、後、西の風やや強く、晴れ、後、曇り、夕方から雨、日中の最高気温19 ℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温3 ℃(4時45分現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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