雪崩情報

白馬

2019/02/20 07:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

概要

雪崩

昨日(19日)は山に入る人がとても少なく、真新しい雪崩の観察報告は入っていません。

積雪

昨日(19日)の昼前から始まった降雨は、夜に入り、一段の昇温を伴いつつ、今朝までに40mm近い降雨量となりました。白馬連峰の主稜線まで雨に当たっています。現在、天候は回復してきていますが、高い標高ではとても強い西風が吹いており、濡れた雪面を凍結させています。前日の雪崩情報で触れた、積雪表層~中層に存在する融解凍結層を止水面とする規模の大きな雪崩ポテンシャルについては、現在、判断のための情報が不足しており、不確実性が高い状態です。行動しながら、降雨がどの程度、浸透し、積雪表層に影響を与えているのかを観察してください。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり、夜、雪、最高気温12℃(標高400m)を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温2.4℃(6時現在)です。

行動と地形の助言

標高が低い場所では「全層雪崩」に注意してください。グライドクラックが入った場所に近づかないようにし、その下方等を通過しなければならない時は、間隔を開け、素早く移動するなどの原則的な行動様式を。ルート設定も、ツアーの後半に、グライドクラックが入った、狭い谷筋などを通過するようなものは避けることを考えてください。昇温が予報されており、日中は悪い状況が続きます。一方、標高が高い場所では「滑落」にご注意ください。パウダーは一切ありませんが、これも、また、山の一日です。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。