雪崩情報

更新日時: 2020/01/11 06:00

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Good まだとても藪が濃い状態


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の場所で雪崩コンディションが高い日です。雪崩危険度は高くありませんし、斜面の雪は一見、何も問題なく見えるかも知れませんが、森林限界から上部の積雪内部は複雑でトリッキーな状態です。凸状地形やスラブの形成が疑われる孤立した地形、それと積雪が浅いところが組み合わさるような場所を避け、地形が積雪を支えるようなシンプルな斜面を探してください。今朝までの冷え込みもあり、表層の雪はドライで良いコンディションにありますので、傾斜を落としても十分に楽しめるはずです。森林帯は、まだ藪が濃く、沢は埋まっていません。日中の昇温と日射による雪の変化に注意してください。良い一日を。

留意すべき雪崩

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(10日)は標高2,000 m以上の風の影響のない急斜面にて、乾いた雪の点発生雪崩(サイズ1)が多数、観察されました。標高1,500 m以下では、午後に濡れた雪の点発生雪崩が観察されました。

積雪


森林限界から上部の山岳積雪は複雑な状況です。2回の降雨(年末と1月8日)による融解凍結層あるいは濡れた雪の上に、その後の降雪が載っています。深い位置にある持続型弱層(こしもざらめ雪)は、まだ、雪崩を発生させうるポテンシャルを持っています。また、浅い位置の雨の影響は、昨日の時点で、再結晶化が境界面で進行しつつあることが観察されており、昨晩の冷え込みにより、表層の雪が浅いところでは、それがより進行していることが疑われます。昨日から新たな降雪はありませんが、アルパインでは北西の風から南西に風向が変わっており、昨日、点発生雪崩を起こしていた雪が移動していることが推察されます。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、晴れ、夜、くもり、最高気温9℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-6.0℃(6時現在)です。昨晩から新たな降雪はありません。

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