更新日時: 2025/02/17 05:30
アルパイン Fair 評価は朝の時点。今後の降雪で危険度は上昇
森林限界 Good 評価は朝の時点。今後の降雪で危険度は上昇
森林帯 Good 評価は朝の時点。今後の降雪で危険度は上昇
信頼度:○ good □ Fair △ Low
JANの雪崩情報は「予報」ではなく、現時点で入手できるデータを元に判断される「現況」です。天気予報でアラートされているように、昼頃から始まる降雪の程度によって、雪崩危険度は上昇します。旧雪面は多様ですので、新雪と旧雪との結合状態も異なったものになりえます。今日は、明瞭に天候は悪化し、それが継続します。何かトラブルが発生しても、仲間と一緒に、安全な山麓まで脱出できる計画が必要です。森林帯の雪面は、滑走しずらい状態ですので、経験の浅い人は、スキー場で滑走されるほうが楽しいかもしれません。
極端な地形形状に残る不安定なスラブ
昨日(16日)は、森林帯にてサイズ2の全層雪崩や多数のスノーボールが観察されました。また、森林限界の極端な地形にて、サイズ2のウインドスラブの雪崩が報告されています。
過去2日間の晴天と高い気温によって、森林帯はスプリング・コンディションとなりました。北斜面を除いて、雪面は湿るあるいは濡れた状態となり、それが今朝までの気温低下で硬く凍結しています。強い日射の影響は、森林限界の南斜面でもあり、薄い融解凍結クラストを形成しました。また、2月13日から14日の暴風の影響がある場所では、硬い旧雪面が露出し、シュカブラが多数できています。この多様な雪面に、今日からの降雪が載っていくことになります。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、やや強く、後、北の風、曇り、昼過ぎから雪、日中の最高気温7 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-3℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。主稜線(標高2,400 m)では気温-10℃(5時現在)、南西の風が吹き始めています。長野県地方気象台は、2月17日4時35分、長野県北部に対し、18日6時までの24時間で50 cmの降雪を予報しています。