雪崩情報

更新日時: 2025/02/24 05:30

白馬


アルパイン Low 荒天による情報不足


森林限界 Fair


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形に残る不安定な雪に注意が必要な日です。標高の高い場所では、不安定性は、まだ十分に解消していませんので、誘発しやすい地形(凸状や下支えのない孤立した斜面)を避けるようにしてください。また、本日は山は混雑が予想されます。自分たちと他グループとの位置関係を考慮し、地形を賢く使った安全な移動と滑走が大切です。安全な場所で止まる、適切な間隔を開けた移動などを山麓に着くまで続けてください。強い日差しが予想されますので、日焼け止めを忘れずに。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

主稜線での強い風も、昨日(23日)の午後から弱まっています。時間経過することで硬度を上げ、誘発感度を見積もりにくいウインドスラブに注意してください。孤立した地形に警戒を。また、本日、強い日射が入った場合、その影響の強い場所では、日中に誘発感度が上がる可能性を忘れないように。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

特定の地形や斜面に残る不安定なスラブに注意が必要です。特に、森林限界付近において、北寄りの風でクロスローディングした雪が堆積する北東から南東に面した急斜面に警戒を。

概要

雪崩


昨日(23日)、森林帯では、サイズ1-1.5の面発生雪崩が多数、報告されました。いずれもスキーカットなど、人的な刺激による発生です。荒天のため、標高の高い場所での報告は入っていません。

積雪


2月17日から始まった荒天が終わりました。強弱を繰り返す降雪で積雪は増加しましたが、同時に沈降による減少もあります。これにより、森林帯では、今回の荒天の雪の深さは50-70 cmとなっています。時間経過した下層の雪ほど、焼結と圧密が進み、安定しています。一方、上層には、まだ不安定な要素が残っています。標高の高い場所での情報が不足していますので、慎重な判断が必要です。特に、南に面した急斜面には、大きな雪崩を発生させうる懸念が残っています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、一時、雪、日中の最高気温3 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-9.3 ℃(5時現在)、過去12時間で1 cmの降雪がありました。主稜線(標高2,400 m)では気温-18 ℃(5時現在)、平均8 m/sの北寄りの風が吹いています。

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