雪崩情報

更新日時: 2025/03/03 06:30

白馬


アルパイン Fair 新雪の量の不確実性


森林限界 Fair 新雪の量の不確実性


森林帯 Fair 新雪の量の不確実性


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

標高の低いところは十分に濡れた雪面、標高の高いところでは凍結した雪面に、未明からの新雪が載っている状況です。新雪の堆積量の多くなった急斜面でのストームスラブ、あるいは点発生雪崩に注意してください。とても標高の低い場所では、グライドクラックの入った斜面には近づかないようにしてください。気温が低下しても、全層雪崩の危険はすぐには下がりません。視界が悪いときは、周囲の状況に気づきにくくなります。仲間と良いコミュニケーションを取りつつ、慎重な行動をお願いします。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

未明からの新雪の堆積量が多くなった急斜面に注意してください。

点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow


ベース画像

とても急峻な地形に堆積した新雪

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

雪面に新雪が載っていても、その下の積雪は、昨日の降雨と昇温で十分に濡れています。積雪のグライドの動きは、急には落ち着きませんので、とても標高が低い場所では、本日も極端な地形形状にあるグライドクラックには十分警戒してください。

概要

雪崩


昨日(2日)は、標高の低い場所で全層雪崩が観察されています。また、スノーボールも観察されています。

積雪


積雪上層は、昨日の降雨と昇温によって十分に濡れた状態となりました。標高の低いところでは、積雪全体の強度が落ち、全層雪崩や雪ブロックの崩落の原因となっています。その後、未明から降雪が始まりました。今後、降雪量が増えた場合、新雪と旧雪の結合状態を確認する必要があります。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼過ぎから曇り、日中の最高気温2 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-0.4 ℃(6時現在)、過去12時間で8 mm程度の降水がありました。主稜線(標高2,400 m)では-4.6℃(6時現在)、平均3 m/s程度の北東の風が吹いています。

一覧に戻る

Avalanche Bulletin Partner

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。