更新日時: 2025/03/08 07:00
アルパイン Fair 限定的な観測による
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
雪崩情報がカバーしている北海道の南西地域は、2つの積雪ストーリーが続いています。北地区(余市岳エリア)では、この一週間でかなり積雪が増え、クラストを60 cm程度の深さに埋没させました。クラストの埋没は徐々に深くなっており、結合状態もゆっくりと改善していっています。一方、南と東の地区(ニセコ・尻別岳・羊蹄山のエリア)では、クラストはより浅い位置に埋没しているため、誘発しやすい状態にあります。これは特に、日射を浴びる面で顕著です。今日は日射が入りますので、表層の雪がよりスラブの特徴を持っていないか、その状態をよく観察してください。
昨日、比較的に穏やかな北西風が吹き、全ての標高帯で風下側にウインドスラブを形成させました
今日の高めの気温と日射がスラブの形成を促進することに留意してください
風の影響のない急峻な地形では、点発生雪崩の可能性あります
昨日(7日)は、急斜面にて、点発生雪崩が報告されています。面発生雪崩の報告はありませんでした。
北地区(余市岳エリア)では、さらに15 cmの降雪があり、これまでの新雪は60 cm程度となりました。その他の地区では、この一週間、降雪は少なく、沈降した新雪深は20 cm程度です。新雪と旧雪の境界面の結合状態ですが、融解凍結クラストが明瞭なでないところでは改善の方向にあります。昨日は、北風が吹いており、それによる雪の再配分もあります。
南西方向から高気圧が張り出すことで、今日は穏やかな一日になりそうです。放射の影響で倶知安では-13℃まで気温が低下しましたが、日中には1℃まで上がるとのこと。晴れときどき曇りの天気で、新たな降雪はなさそうです。風は西寄りの弱~中程度とのこと。