雪崩情報

更新日時: 2025/03/08 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形で警戒が必要なコンディションです。昨日の強風がウインドスラブを形成させており、そのスラブの下には、硬く凍結した融解凍結クラストがあります。これは雪崩を誘発しやすい積雪構造であると同時に、小さい雪崩であっても滑落し、深刻な事態に陥りやすい状況です。また、新雪の下には、以前の荒れた雪面が隠れており、滑走を難しくさせています。樹木から落ちた雪ブロックはとても硬いので、怪我や転倒の原因になります。慎重な滑走を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

スラブの下には硬い雪面があり、人の刺激に対して反応性が高いコンディションとなっています。雪面の状況をよく観察し、スラブの形成に気づいてください。そして、凸状や下支えのない地形を避けてください。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

風の影響が弱い場所では、積雪の上層がスラブの特徴を持つかを観察してください。融解クラストに載る新雪が逆構造であれば、誘発しやすいコンディションであると考えてください。

概要

雪崩


昨日(7日)は、降雪の多かった北地区の森林帯にて、サイズ1の点発生雪崩および面発生雪崩がスキーカットで発生しています。標高の高いところの情報は入っていません。

積雪


3月5日の降雨で形成した融解凍結クラストの上に、6日夜からの昨日までの降雪が載っています。雪は低密度で堆積を始め、その後、7日の日中に強まった風で激しく再配分されました。これにより、不安定なウインドスラブが標高の高いところを中心に形成している見込みです。また、昨日発生している面発生雪崩は、日射が入ることで雪の焼結が進み、新雪がスラブの特性を持ったことによります。本日も、日射が入った場合、その影響の強い急斜面にあるスラブは、人の刺激に対して反応性を上げる可能性があることを考慮してください。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、曇り、所により昼過ぎから雪、日中の最高気温7 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温-7,9 ℃(5時現在)、過去12時間で1 cmの降雪がありました。主稜線(標高2,400 m)では-9 ℃(5時現在)、平均8 m/s、最大瞬間風速10 m/s程度の北寄りの風が吹いています。

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