雪崩情報
雪崩情報の使い方白馬 Hakuba
200302 05:30
雪崩危険度と傾向









標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン Alpine | Fair | |
森林限界 Treeline | Fair | 昇温に注意 |
森林帯 Below Treeline | Fair | 昇温に注意 |
留意すべき雪崩 Avalanche Problem
全層雪崩 Glide slab
















グライドクラックの開いているところに注意
留意すべき雪崩 Avalanche Problem
ストームスラブ Storm slab



















局所に残る不安定性
概要
雪崩 Avalanche
昨日(1日)は森林帯にて濡れた雪の雪崩(サイズ1)が多数観察されました。日中の昇温と日射の影響によるものです。
積雪 Snowpack
過去数日に渡って反応していた荒天の不安定性(25日の降雪が原因)は、不確実性はあるものの、北東を中心とする局所に残るのみとなっています。また、森林限界から標高が低いところでは、春のサイクルになっており、日中は昇温と日射で積雪表層が緩み、濡れた雪の点発生雪崩などが発生し、夜は再凍結をしています。
天候 Weather
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、くもり、夕方から晴れ、最高気温14℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温1.0℃(5時現在)です。過去48時間、プラスの気温が続いています。また、標高1300 m付近にて、過去72時間で新たな降雪はありません。
行動への助言
森林限界から下方は春の様相です。前日以上の昇温が予報されていますので、濡れた雪の雪崩に注意してください。既にグライドクラックが入っている斜面には、入らない・近づかないようにお願いします。濡れた雪は極めて重いため、とても小さい雪崩であっても簡単に怪我などの原因となります。標高を上げた北側には、まだ良い雪がありますが、以前から続いている不安定性は完全には解消していません。とても急な、極端な形状の地形などでは、まだ誘発しえますので、そのようなところは避けるようにしてください。