雪崩情報

更新日時: 2025/03/11 05:00

ニセコ・羊蹄・余市・尻別


アルパイン Good


森林限界 Good


森林帯 Good


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

高い気温の日が続いているため、標高の低い場所の状況に、より注目する必要があります。森林限界よりも標高が低いところでは、凍結した斜面が融解し、点発生雪崩が起こりうるコンディションになりえます。濡れた雪はとても重く、フォールラインに沿って流れますので、自分の下方にある「地形の罠」に警戒してください。標高の高い場所で、東側の地形ポケットにウインドスラブが形成していることが確認されていますので、引き続き、注意してください。

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

本日は凍結高度が1,000 mまで上昇する予報が出ています。これにより、雪面の融解が素早く進みます。雪の強度の低下を示すスノーボールの発生に注意を払ってください。標高が低いところのほうが危険度が上がります。

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

高い気温が継続していますので、積雪内には融解水が存在します。全層雪崩への遭遇は致命的になるため、グライドクラックある斜面を避けてください。

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

以前の強い西風によって、アルパインの風下側の地形ポケットにウインドスラブが残っています。稜線付近では、風の痕跡を探すことで、ウインドスラブの形成に気づいてください。

概要

雪崩


昨日(10日)は、標高の低い場所では、全方位で、サイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されています。

積雪


昨日、気温がプラスまで上昇することで、標高800 m以下およびアルパインの南斜面では、積雪表層が濡れました。夜間の冷え込みで融解凍結クラストが形成しましたが、本日の昇温によって、すぐに強度が低下することになると思います。標高の高いところでは、西風によるウインドスラブが地形局所に形成しています。積雪の中層と下層は沈降し、よく結合しています。

天候


南西からの暖かい空気が入ることで、凍結高度が1,000 mまで上昇することが予報されています。晴れときどき曇りの天候となり、弱~中程度の風が吹くとのこと。

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