雪崩情報

更新日時: 2025/03/17 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。新雪の下には硬いクラストがあり、誘発しやすい状況といえますし、小さい雪崩であっても、足元をすくわれれば滑落する危険もあります。慎重なルートセッティングと保守的な意思決定が必要です。また、新雪の下には、以前の荒れたデコボコの硬い雪面が隠れている可能性を考えてください。標高の低いところでは、前日の降雨の影響で全層雪崩の危険は継続しています。グライドクラックの入った斜面には近づかないようにしてください。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

新雪の下には、とても硬い融解凍結クラストがあります。新雪と旧雪の結合状態を、慎重に確認してください。

全層雪崩 Glide slab


ベース画像

昨日、降雨となった標高の低い場所では、全層雪崩の危険が継続しています。崖状など極端な地形に残る不安定な雪ブロックの崩落に注意してください。

概要

雪崩


昨日(16日)は、森林帯にて、サイズ1の面発生雪崩が複数、観察されました。いずれも、スキーカットによる人為的は発生です。天候が悪いため、標高の高い場所での情報は入っていません。

積雪


昨日(16日)、朝の時点では低気圧通過に伴う弱い降雪でしたが、その後、お昼頃には雨へと変わりました。凍結高度は概ね1,300 m付近になります。標高の高い場所では、昨日から20-30 cmの降雪があった模様です。当初は南西の風で降っていましたが、その後、冬型の気圧配置への移行に伴い、北寄りへと変わっています。この新雪の下には、とても硬い融解凍結クラストがありますので、その結合状態の確認が必要です。また、標高が低いところでは、降雨の影響で積雪内には多量の融解水がありますので、全層雪崩の危険は高いまま継続していると考えてください。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、曇り、時々、雪か雨、日中の最高気温7 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて気温0.7 ℃(5時現在)、過去24時間で18 mmの降水がありました。主稜線(標高2,400 m)では-10 ℃(5時現在)、平均15 m/s、最大瞬間風速18 m/s程度の北寄りの風が吹いています。

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