雪崩情報
更新日時: 2025/03/22 05:30
白馬
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair 昇温と日射の程度に応じて危険度は上昇
信頼度：○ good □ Fair △ Low
行動と地形の助言
厚みの薄いスラブ（例えば15 cm）であっても、地形が大きく、空間スケールの大きなウインドスラブが形成していれば、簡単にサイズ２の大きさになりえます。今日は、そのような日です。雪煙が上がっているような場合、主稜線の下方に広がる大きな地形では十分な注意が必要です。一方、標高が低い場所では、昨日以上の大幅な昇温が予報されています。朝はクラストしている雪が、融解し、強度を失っていく状況を、よく観察してください。適切なタイミングで、適切な斜面を選べば、快適な滑走が可能です。良い一日を。
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab
極めて強い風が継続的に吹いています。アルパインの標高帯では、特に、ウインドスラブに警戒してください。また、風に叩かれる場所は、硬い雪面自体が削剥を受けています。
全層雪崩 Glide slab
山麓ではプラスの気温が続いています。極端な地形に残る雪ブロックは不安定になっています。グライドクラックの入った斜面の下で滞留しないようにしてください。
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow
朝の時点での評価。日中の昇温と日射の影響で、誘発の可能性は上昇。
概要
雪崩
昨日（21日）は、森林帯にてサイズ１の点発生湿雪雪崩が報告されています。
積雪
森林限界と森林帯では、荒天の雪は沈降を進めています。日差しの影響のない真北の斜面以外では、雪面にクラストが形成し、その厚みは日射と気温の程度に応じて変わります。アルパインでは、昨朝から現在まで、極めて強い北から西寄りの風が吹き続けています。高い標高を目指す人は風の影響を受けた雪を見極める必要があります。昨日15時には、山麓（703 m）で10.7℃を記録しています。本日は、それ以上の昇温が予報されていますので、融雪がより進むことになります。
天候
気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、日中の最高気温19 ℃（標高418 m）を予報しています。アメダス白馬（標高703 m）にて気温1.8 ℃（5時現在）、過去24時間で降水はありません。主稜線（標高2,400 m）では-3.5 ℃（5時現在）、平均20 m/s、最大瞬間28 m/s の北寄りの風が吹いています。
