雪崩情報

更新日時: 2020/03/21 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair 日中の大幅な昇温に留意


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

昨日の降雪で形成したウインドスラブに警戒してください。周囲の斜面を観察し、真新しい雪崩の跡がないか探してみてください。もし、真新しい雪崩の破断面があれば、それと同じような標高や方位においては、まだ雪は不安定である可能性が高い、と考えることが大切です。強い風によって、以前の融解凍結層が露出しているところ、ウインドスラブが形成しているところ、風の影響が弱く密度の高い新雪が溜まっているところと多様なコンディションです。安全に滑走できる斜面のすぐ脇にウインドスラブがあるような日です。地形とラインを上手に選び、セイフティな滑走をお願いします。また、斜面内に樹木がある場所は「地形の罠」です。今シーズン、既に数件、そのような場所で、小さい雪崩にも関わらず重傷を負う事故が発生しています。もし、雪崩が発生したら?と考えてみてください。安全な地形を使ったグループマネジメントで、良い一日を。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

森林帯は上部のみ

概要

雪崩


昨日(29日)はスキーカットで点発生雪崩(サイズ1)が観察されました。これは未明から降り始めた雪によるものです。また、シューティングクラックも多数、報告されました。

積雪


20日未明からの降雪は、森林限界付近にて、午後には30 cm程度となり、極めて強い西風により、スラブが形成しました。真新しいスラブは孤立した地形などではシューティングクラックが入り、不安定な状態となっていました。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、最高気温17℃(標高400 m)を予報しています。白馬山麓(標高700 m)にて気温-2.9℃(5時現在)、標高1300 m付近にて過去24時間で15 cmほどの降雪がありました。

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