雪崩情報
雪崩情報の使い方妙高 Myoko
200322 06:00
雪崩危険度と傾向









標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン Alpine | Fair | 今後の降雨に留意 |
森林限界 Treeline | Fair | 今後の降雨に留意 |
森林帯 Below Treeline | Fair | 今後の降雨に留意 |
留意すべき雪崩 Avalanche Problem
湿雪点発生雪崩 Wet Loose snow





















今後の降雨に留意
留意すべき雪崩 Avalanche Problem
全層雪崩 Glide slab





















今後の降雨に留意
概要
雪崩 Avalanche
昨日(21日)は森林帯にて濡れた雪の点発生雪崩(サイズ1)および全層雪崩(サイズ1.5)が観察されています。
積雪 Snowpack
強い西寄りの風と昇温などの影響により、尾根状のところは以前の融解凍結層が露出し、風下の沢状地形にはウインドスラブが形成しています。森林限界以下ではウインドスラブと以前の雪はよく結合しており、また、スラブ自体も昇温などの影響で強度を上げています。また、より標高が低いところでは、昨日はストップスノーとなり、濡れた点発生雪崩やスノーボールが発生しました。
天候 Weather
気象庁は新潟県上越地方に対し、西の風、くもり、昼前から雨、最高気温15℃(標高13 m)を予報しています。妙高笹ヶ峰(標高1,310 m)にて気温6℃(5時現在)、過去24時間で新たな降雪はありません。
行動への助言
ハイアルパインにおいて極端な地形に残るウインドスラブに注意してください。そのような場所は「地形の罠」を併せ持っている場合が多いため、小さい雪崩でも重大な結末となりやすいものです。また、昨日と同程度の昇温、そして降雨の予報が出ています。既にグライドクラックが開いている場所に入らない、近づかないようにしてください。濡れた雪の雪崩はとても重たいため、足元を簡単に掬います。小さい点発生雪崩でも侮らないようにしてください。安全な地形を使った適切なグループマネジメントを常に意識してください。良い行動習慣を身につけること、それが万が一の時の事故を小さくします。