雪崩情報
白馬
2021/03/21 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | 昇温と降雨の影響に留意 |
森林限界 | Fair | 昇温と降雨の影響に留意 |
森林帯 | Fair | 昇温と降雨の影響に警戒 |
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab


























既にグライドクラックの入った斜面
留意すべき雪崩
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow





























概要
雪崩
昨日(3月20日)は森林帯上部にて、size 2の全層雪崩が観察報告されています。また、濡れた雪の点発生雪崩やスノーボールの発生も報告されています。
積雪
昨日(3月20日)は春の一日となりました。風も弱く大幅な昇温(アメダス白馬にて15.3℃・14時)もあり、標高の低いところでは融雪が進んでいます。この高い気温は夜間も継続しつつ、降雨も始まりました。グライドクラックが入った斜面では、その割れ目から雨が侵入し、積雪底部の融解を進めていますので、強度が大きく低下していると考えることが必要です。
天候
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、雨、時々、くもり、最高気温19℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温7.1℃(5時現在)、昨夜から降雨が始まっており、これまで16mmの降水となっています。
行動と地形の助言
南西の風を伴いながら降雨となっています。既にグライドクラックや雪シワが入った斜面では、標高の高いところまで全層雪崩の危険性は上昇していますので、十分な警戒が必要です。また、濡れた雪はとても重いため、小さい点発生雪崩であっても、簡単に足元をすくいます。自分の下方に「地形の罠」がないか、よく観察してください。