雪崩情報
白馬
2021/03/25 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | |
森林限界 | Fair | 日中の昇温に留意 |
森林帯 | Fair | 日中の昇温に留意 |
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab
























既にグライドクラックの入った斜面及び落ち残りの雪ブロックに警戒
留意すべき雪崩
面発生湿雪雪崩 Wet slab



















以前の降雪の溜まった急斜面。日中の昇温に留意。
留意すべき雪崩
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow
























日中の昇温に留意
概要
雪崩
昨日(3月24日)は森林限界付近にて、size 1.5の面発生湿雪表層雪崩が誘発にて、観察報告されました。以前の降雪が昇温と日射の影響で強度を失い、発生したものです。
積雪
昨日の大幅な昇温と日射により、麓での融雪は進み、グライドクラックも大きく動いていることが観察されています。また、アルパインにおいても、日射の影響の強い南に面した急斜面では、表層の雪はかなり緩み、森林限界付近では面発生雪崩を発生させています。
天候
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、くもり、夜、晴れ、所により、夕方、雨、最高気温17℃(標高418m)を予報しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温0.9℃(5時現在)、昨日の最高気温17.8℃(15時)で以来、プラスの気温が継続しています。
行動と地形の助言
積雪が十分に濡れ、強度を失うことで発生する雪崩に注意してください。前日の高温と日射の影響でかなりの融雪水が出ていること、夜間の冷え込みもなく本日も同様に高温が予報されていることなどから、たとえ日中に日射がなくとも、濡れた雪の雪崩の危険は継続していると考えてください。濡れた雪の雪崩は、とても重い雪で構成されるため、小さくとも簡単に足元をすくいます。もし、斜面下方に崖や樹木など「地形の罠」があれば、怪我や重大な結末となりえます。また、極端な地形にある落ち残りの雪ブロックに警戒してください。谷筋に入った際などは、常に自分の上方に注意を払い、そのような場所の下で滞留をしないように。