雪崩情報

更新日時: 2022/01/07 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

雪崩コンディションは、全体的には良い方向に向かっていますが、本日、特に注意したいのは、未明から降った雪と、西寄りの風で形成した新しいウインドスラブです。森林帯上部より標高を上げる方は、まず最初にそれに警戒してください。降雪量が10 cmであっても、風の影響で風下側には3~5倍程度の堆積となる地形もあります。もし、そこが雪崩れると人を埋めてしまう程度の規模の雪崩は発生します。斜面下方に「地形の罠」がないかの確認も忘れずに。地形を使った賢いグループマネジメントが万が一の時の被害を小さいします。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

未明からの降雪と西風による新たなウインドスラブの形成に警戒を

概要

雪崩


昨日(6日)は天気が回復したこともあり、標高2,000 m以上の南~南東斜面を中心ににて、サイズ2ー3の規模の大きな雪崩が発生した跡が多数、観察されています。これらの雪崩は荒天のサイクルの間に発生したものです。

積雪


森林帯上部から標高の高い場所にかけては、荒天による大量降雪、さらに北寄りの暴風によって、積雪状況にとても大きな多様性が生まれています。風に叩かれるところは硬い雪面が露出し、風が吹き込むところでは沢地形内であってもパックされています。また、風の影響のないところには快適な滑走が楽しめる雪があります。昨日、森林限界付近で、荒天の雪の中に、一部、十分に強度を上げていないところが確認されました。地形的に積雪が不安定になりやすい場所に注意してください。

天候


気象庁は長野県北部に対し、北の風、くもり時々晴れ、日中の最高気温1℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて気温-3.7℃(5時現在)です。標高1,000 m付近にて未明から朝までに10 cm程度の降雪を観察しています。

一覧に戻る

Avalanche Bulletin Partner

Donation -寄付-

日本雪崩ネットワークは様々な情報を提供するために、日々活動しております。今後も持続し続けて行くためにも皆様のご協力が必要です。