雪崩情報
白馬
2022/03/12 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Good | |
森林限界 | Good | |
森林帯 | Good | 日中の昇温と日射の影響に留意 |
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab





















標高の低い場所のグライドクラックの入った斜面、極端な地形に残る雪ブロックに注意
留意すべき雪崩
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow
























日中の昇温と日射の影響に留意
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab


















昨晩からとても強い西風が吹いています。
概要
雪崩
昨日(11日)は森林帯にて濡れた雪の点発生雪崩が観察されています。
積雪
昨日(11日)は大幅な昇温があり、山麓(標高703m)では15時に12.1℃を記録、森林限界付近でもプラスの気温でした。これにより、昇温だけでなく日射の影響のある斜面では、雪面はとても濡れた状態となり、標高の低い場所では水が浮き、ストップスノーとなりました。標高の高い日陰斜面にはドライな雪があり、昨晩からとても強い西風が吹いています。地形内の局所に形成したウインドスラブに警戒が必要です。
天候
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、晴れ、時々、くもり、最高気温17℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-5.4℃(5時現在)、過去48時間で新たな降雪はありません。
行動と地形の助言
標高の低い場所は本日未明までプラスの気温が続き、今朝の冷え込みも弱い状態でした。この後、昨日と同様の昇温が予報されていますので、グライドクラックの入った斜面はとても不安定な状態になっていると考え、行動してください。また、日中は濡れた雪の点発生雪崩に注意を。濡れた雪はとても重いので簡単に足元をすくいます。自分のいる場所の上方に急傾斜がないか、下方には地形の罠がないか、考えてください。アルパインではとても強い西風が吹いていますので、地形局所に形成した新しいスラブに注意してください。春スキーの醍醐味であるロングツアーが楽しめる日です。良い一日を。