更新日時: 2022/12/26 06:00
アルパイン Low
森林限界 Low 風下側のウィンドスラブに注意を。
森林帯 Fair 森林帯上部では、雪崩地形が埋まりはじめています。
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションが継続しています。樹林帯はまだ薮が多く、雪崩地形が分かりにくいですが、標高の高い場所ではより多くの積雪で地形が埋まりはじめています。自分達が居る場所の雰囲気に惑わされず、自分達の上部に大きな発生区が無いか地形図で確かめて行動しましょう。サイズの大きな雪崩は、思っている以上に遠くまで到達します。上部に大きな雪崩の発生区の有無を把握することが大切になります。また小さい雪崩でも深い埋没となりやすい「地形の罠」を見逃さず、避けるようにしてください。
昨日(12月25日)は、山岳の利用者も少なく、また、視界も悪かったため、真新しい雪崩は観察されていません。
12月22日の低気圧の通過から始まった一連の荒天による新たな積雪は、森林帯上部で100cmに達しています。昨日の午前中で一旦降雪は止まり、沈降が急速に進みました。また、つよい北~西風の影響で風下側に再分配が行われ、風下斜面にウィンドスラブを形成しました。その上に、昨夕からの新たな積雪10-30㎝が上載しました。森林帯上部では、雪崩地形が埋まりはじめていますが、沢には、まだ穴が開いています。
気象庁は長野県北部に対し、冬型の気圧配置が続く見込みで、北部では雪となりますが、昼過ぎから時々曇りとなるでしょう。その後も、北部山沿いと中野飯山地域では雪が続く見込みです。また、北部では昼過ぎまで雷を伴う所があり、最高気温2℃(標高418m)と予報しています。アメダス白馬(標高703m)にて気温-2.7℃(5時現在)です。