雪崩情報

雪崩情報の使い方

かぐら谷川武尊

2023/01/05 04:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

急斜面での誘発に注意。自身が低い斜度の場所にいても上部の斜面からの雪崩に注意が必要

概要

雪崩

昨日(4日)、樹林帯の急斜面で人的誘発により多数の点発生雪崩サイズ1と一つの面発生雪崩サイズ1が観察された。高い標高帯の観察が無い。

積雪

積雪の多い場所では今回の荒天による200cm以上の降雪が、南寄り斜面ではクラストの上に、北寄りの斜面では密度の低い降雪の上に載っている。境界面や降雪内部の結合に注意が必要。

天候

4時現在、アメダス藤原では過去24時間で36cmの降雪があり、現在も強い降雪が続いている。気象庁では、冬型の気圧配置が続き、気圧の谷や寒気の影響を受けるため、群馬県北部の山麓では曇り昼前まで時々雪となるとの予報を出している。

行動と地形の助言

大量降雪により行動が困難な状況です。樹木の少ない開けた急斜面のストームスラブの存在に注意してください。発生した雪崩のサイズが小さくても被害を大きくしてしまう深い沢、がけ、岩、立木等の「地形の罠」が露出しています。低い標高帯では藪が露出して滑走は困難です。沢への転落にも注意してください。低い標高帯でも自身の上部に存在する大きな雪崩斜面に注意してください。気象庁はさらなる降雪を予報しています。今後の降雪量の増加や風の影響の変化に注意して行動してください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。