更新日時: 2023/01/12 07:00
アルパイン Fair 直近の荒天のサイクルによる風が、雪を風下側に移動させ、標高の高いところでスラブを形成させています。
森林限界 Good この後、気温が上昇し、凍結高度が1600m付近まで上がるため、急峻な地形では、濡れた雪の点発生雪崩がありえます。
森林帯 Good 標高の低いところでは、気温がプラスになると、濡れた雪の点発生雪崩が発生するかもしれません。
信頼度:○ good □ Fair △ Low
気温上昇と日射が強ければ、その影響を強く受ける場所から退避するタイミングが大切です。グライドクラックは、雪崩情報の発表区域のすべてで多数、生じています。
ウインドスラブが形成し、標高の高い場所では反応をみせています。それらは、日射によるクラストが埋もれ、そこに荒天の雪が載った場所です。
気温の上昇と晴天の継続は、雪面の雪の強度を低下させ、急斜面では濡れた雪の点発生雪崩となるかも知れません。スノーボールが転がり始めたら、それがお折り始めている兆候といえます。
尻別岳にて、1月10日に、滑走者が誘発した雪崩が報告されています。この面発生雪崩は、標高の高いところにおいて、新雪と旧雪の境界面から発生しています。
直近の荒天のサイクルにより、雪崩発表区の北端となるキロロでは40cmほどの降雪が確認されました。週初めの強風で、この新雪は風下に運ばれ、日射を強く浴びる面ではクラストが形成しています。標高の低いところでは、雪が大きく変化しており、馬祖による多様性が高くなっています。
木曜日は高気圧に覆われ、晴れて気温が上昇、凍結高度は1600m付近まで上昇する見込みです。