雪崩情報

白馬

2023/01/23 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

南に面したとても急な斜面に警戒を

概要

雪崩

昨日(1月22日)は、孤立した地形あるいは風の影響を受けた斜面にて、サイズ1.5の面発生雪崩あるいはシューティングクラックが観察されました。

積雪

1月14日の降雨で形成した氷板あるいは融解凍結クラストが、その後の降雪(20-30cm)で埋もれています。風の影響が強い場所では、クラストが露出し、また硬度も高くなっていますが、それ以外の場所では、足で踏み抜く程度の硬さです。森林限界付近の急斜面では、この融解凍結クラストの上に、こしもざらめ雪が形成しており、1月21日に報告されたワッフ音やリモートトリガーの雪崩の原因であることが、調査の結果、わかりました。この弱層の今後の変化に注意する必要があります。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、曇り、昼前から夕方、晴れ、最高気温7℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-4.3℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

1月21日朝までの雪は沈降を進め、雪崩の危険度も下がってきています。しかし、森林限界における南に面したとても急な斜面では、厄介な不安定性が生じていますので、避けるようにしてください。今日は、天気が良くなっても、疑似好天と呼ばれる現象です。明日に向かって強い寒気が入り、大荒れとなります。早めに下山する行動計画でお願いします。森林帯は、多数の「地形の罠」が隠れていますので、十分注意してください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。