雪崩情報

白馬

2023/02/06 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair 日射と昇温の影響に留意

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab

特徴的な孤立した地形での形成に警戒

概要

雪崩

昨日(2月5日)は森林限界からアルパインの東斜面にて、サイズ1-2の面発生雪崩が複数、観察されています。また、午前は、とても急な斜面にて、サイズ1の点発生雪崩が多数、観察されています。

積雪

昨日、森林限界で30-40 cmあった新雪は、朝は結束性が低く、とても急な斜面にて点発生雪崩を発生させていました。しかし、昼頃から天気が良くなると、日射と昇温の影響で沈降し、スラブの特性を持つように変わりました。1月14日の降雨による融解凍結クラストは、深く埋もれています。ただ、アルパインでは比較的に浅い位置にあり、懸念材料になっています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、夕方から曇り、最高気温8℃(標高418m)を予報しています。白馬山麓(標高703m)にて、気温-10.8℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

森林限界とアルパインでは、特定の地形に形成したウインドスラブに注意してください。斜面の特徴をよく観察し、積雪が不安定になりやすい形状とスラブの形成を見抜いてください。雪煙が上がっていれば、現時点でも雪が動き、スラブの形成が進んでいる証拠です。形成間もないウインドスラブのある場所を避けてください。雪崩危険度が「1 低い」は、雪崩が発生しないではありません。極端な地形形状に残る不安定な雪に注意してください。良い一日を。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。