雪崩情報

白馬

2023/03/07 06:00

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Good
森林限界 Good 日中の高い気温と日射の影響に注意。
森林帯 Good 日中の高い気温と日射の影響に注意

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日中の高い気温と日射の影響に注意

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

グライドクラックの入った斜面に入らないように。崖上の雪ブロックにも警戒。

概要

雪崩

昨日(3月6日)は、森林帯の東~南に面した斜面で、多数の点発生湿雪雪崩(サイズ1-2)が観察されました。また、サイズ1-1.5の全層雪崩も報告されています。

積雪

昨日は、アメダス白馬にて10.1℃(13時)を記録するなど高い気温となりました。これに強い日射が加わり、森林帯では多数の点発生雪崩が発生しています。風に叩かれた尾根上は、硬い旧雪が露出しています。高い標高の北側では、雪はまだドライな状態です。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、最高気温15℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-3.9℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

行動と地形の助言

森林帯は完全に春のコンディションです。朝、硬く凍結していた斜面が、気温の上昇と日射の影響で昼頃には強度を落とし、濡れた雪の点発生雪崩を起こします。濡れた雪はとても重いので、油断しないようにしてください。朝は凍結した斜面での滑落、昼からは濡れた雪の雪崩に警戒です。南に面した大きな急斜面では、規模の大きな点発生雪崩も発生しうるコンディションとなりますので、自分の上方への警戒を怠らないようにしてください。標高の低いところでは、融雪は積雪底面からも進んでいます。スノーブリッジは崩落しやすくなっていますので、下山の途中も、雪の強度が落ちている場所へ注意を向けてください。十分な日焼け止め対策をして、良い一日を。

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