雪崩情報
白馬
2023/03/18 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | 今後の降雪量に留意 |
森林限界 | Fair | 今後の降雪量に留意 |
森林帯 | Good | 降雨の量に注意 |
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab





















グライドクラックの入っている斜面から十分、離れてください。大きな斜面だけでなく、林道の法面などの小さい地形にも警戒を。
留意すべき雪崩
点発生乾雪雪崩 Dry Loose snow





























留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab





























南西の風が伴いながらの降雪となっています。
概要
雪崩
昨日(3月17日)は新しい雪崩の報告は入っていません。
積雪
未明から弱い降雨と降雪が始まりました。標高の低い場所では、降雨によって、グライドクラックの入った斜面の強度が下がりますので、十分な警戒が必要です。一方、標高の高いところでは5-10 cm程度の降雪があった模様です。Hakuba Valleyの南側で降雪量は多くなっています。この新雪は硬い融解凍結クラストの上に載っています。その境界面の結合状態への確認が必要です。
天候
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雨か雪、夜、曇り、最高気温4℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温2.9℃(5時現在)です。長野地方気象台は、18日6時から19日6時までの24時間で15 cmの降雪を予報しています。
行動と地形の助言
標高の低いところでは全層雪崩の危険が高まっています。グライドクラックの入った斜面から十分な距離を取るようにしてください。標高の高いところでは降雪となっています。降雪量はまだ少ないですが、新雪と旧雪の結合状態は「悪い」を前提として行動してください。また、新雪の下には硬い雪面がありますので、とても小さい雪崩であっても、それが滑落のきっかけになりえます。沢地形では、穴が開いている場所が増えています。視界が悪いので、そうした危険に気づきにくいコンディションです。安全マージンを十分にとった行動が大切です。