雪崩情報
白馬
2023/03/20 05:30
雪崩危険度と傾向

標高帯 | 信頼度 | コメント |
---|---|---|
アルパイン | Fair | |
森林限界 | Fair | 日中の高い気温と日射に注意 |
森林帯 | Good | 日中の高い気温と日射に注意 |
留意すべき雪崩
ウインドスラブ Wind slab






















北風によって、孤立した地形に形成したウインドスラブに注意。スラブの下にある新雪内に、まだ十分に強度を上げていない雪があります。
留意すべき雪崩
点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow




















日中の高い気温と日射の影響に留意。評価は朝の時点のもの。
留意すべき雪崩
全層雪崩 Glide slab





















グライドクラックの入った斜面から離れるようにしてください。
概要
雪崩
昨日(3月19日)は多数の点発生湿雪雪崩(サイズ1-2)が観察報告されました。18日の降雪の最中に発生、19日の高い気温と日射による自然発生、あるいは人的な刺激での誘発など、発生のきっかけは多様でした。
積雪
低気圧による降雪(20-30 cm)は、日射と気温の影響が強い場所では、昨日の時点で急速に沈降しました。そして、とても急な南東~南に面した斜面で強度を失い、多数の湿雪雪崩の原因となりました。この新雪内には、まだ十分に強度を高めていない箇所があります。
天候
気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、晴れ、夕方から曇り、最高気温16℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-3.4℃(5時現在)です。
行動と地形の助言
朝と日中で積雪強度が大きく変化する「春のサイクル」です。登山者、滑走者問わず、朝は滑落に注意を。そして、気温の上昇と日射の影響で、積雪表層の雪の強度が下がることに気づいてください。雪崩安全対策にとって、最も重要なことは「地形選択」です。安全な場所で止まる、雪崩地形の中に入る場合は、一人ずつ、あるいは適切な間隔を保つことが大切です。標高の高い、日射の影響のない斜面には、新雪内に、まだ十分に強度を高めていない雪があります。積雪を支えにくい凸状や孤立した地形形状と、北風によるウインドスラブの形成が組み合わさった斜面に警戒してください。良い一日を。