雪崩情報

白馬

2023/03/26 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Low ハイアルパインでは降雪となった模様。
森林限界 Fair
森林帯 Fair

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab

昨日来の降雪による。

概要

雪崩

昨日(3月25日)は、森林限界にて、人の誘発によるサイズ1の点発生湿雪雪崩が報告されています。視界不良のため、他の雪崩は観察されていませんが、隣接する妙高山域においては、標高1500 m以下において、サイズ2-2.5の全層雪崩が複数観察されています。

積雪

降雨の影響によって、標高1,500 m以下では、特に、全方位で全層雪崩の危険が高まっています。アイアルパインでは降雪となった模様ですが、情報が不足しており、不確実性が高い状態です。

天候

気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、雨、最高気温11℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温6.3℃(5時現在)です。昨日、アメダス白馬では、最高気温9.6℃(16時)を記録しています。

行動と地形の助言

継続した降雨によって、森林帯の積雪全体が濡れ、強度が落ちています。グライドクラックの入った斜面や落ち残りの雪ブロックに警戒してください。グライドクラックは傾斜が大きく変わるところに生じています。先の見えない斜面には、いきなり滑り込まず、余裕を持った位置で一旦停止し、その先の様子を確認するようにしてください。また、尾根上や尾根のすぐ脇でも雪が割れてきています。沢は割れ、水量が増えてきています。ハイシーズンに使えた下山ルートは使えないことを想定して、安全な行動計画を立ててください。

フィールドで新しい雪崩など、不安定性を示す重要な情報を観察しましたら、 「投稿フォーム」あるいは「メール」で情報をお寄せ下さい。 皆様からのご協力が雪崩情報の向上に寄与します。