雪崩情報

白馬

2023/03/29 05:30

雪崩危険度と傾向

標高帯 信頼度 コメント
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Good

留意すべき雪崩

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow

日中の高い気温と日射の影響の強い斜面に注意。評価は朝の時点のもの。

留意すべき雪崩

全層雪崩 Glide slab

森林限界でもグライドクラックは開いています。

概要

雪崩

昨日(3月28日)はアルパインにてサイズ1の点発生雪崩が報告されています。また、一昨日の発生と思われる複数の点発生湿雪雪崩(サイズ1-1.5)あるいは面発生湿雪雪崩(サイズ2)が標高1,800 m以下の斜面で観察されています。

積雪

ハイアルパインの北側の一部の斜面を除いて、山はざらめ雪へと変化しています。朝は凍結し、日中にそれが融ける「春のサイクル」です。森林限界の標高帯でもグライドクラックは生じています。

天候

気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、最高気温15℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-0.7℃(5時現在)です。昨日、アメダス白馬では、最高気温10.9℃(12時)を記録しています。

行動と地形の助言

登山者・滑走者問わず、朝は凍結した斜面での滑落に警戒してください。日中は日射の影響の強い斜面にて、濡れた雪の雪崩に警戒してください。濡れた雪はとても重いため、簡単に足をすくいます。もし、斜面の下方に「地形の罠」があれば、重大な結末になりえます。標高の低いところは、滑走が困難なほど融雪が進んでいます。十分な積雪がある標高帯で、賢く地形を見極めながら行動してください。全層雪崩の危険は継続していますし、標高の高い場所でのクラックの発生も報告されています。そのような斜面からは十分な距離を取るように。良い一日を。

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