雪崩情報

更新日時: 2023/11/25 07:00

立山


アルパイン Fair 新たな降雪によるストームスラブの存在に注意


森林限界


森林帯


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

危険な雪崩コンディションです。新たに形成されているストームスラブの急斜面での誘発に注意してください。また、23日まで人的誘発による雪崩が続いていました。この不安定性は局所的で見つけにくく持続しているため注意が必要です。極端な急斜面の積雪の薄い場所からの誘発に注意してください。スラブと滑り面が硬いため、誘発した際、破断が大きく拡がり雪崩の規模が大きくなります。雪崩の発生区、走路、堆積区での滞在時間を減らすという行動原則を守ることをお勧めします。小さな雪崩でも被害を大きくしてしまう岩や沢などの「地形の罠」が数多く露出しています。雪に薄く隠された岩への衝突にも注意が必要です。

留意すべき雪崩

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

急斜面での誘発に注意

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

稜線等の積雪の薄い場所からの誘発に注意

概要

雪崩


昨日(24日)は、視界が悪かったため雪崩を観察した報告はない。23日、真砂岳の北西斜面で尾根上を登高中に面発生乾雪雪崩サイズ2が誘発されている。

積雪


室堂周辺では昨日からの荒天による新たな降雪が30-60cm程あり、荒天内の積雪の結合に注意が必要。過去の荒天の積雪はよく沈降し結合が良いが、局所的に不安定性が残っており、積雪の薄い所から雪崩を誘発していた。ここに新たな降雪による荷重がかかっているため注意が必要。南寄りの急斜面は表面に融解凍結クラストが形成されており、昨日からの降雪により埋没した。

天候


6時現在の2380mの気温は-11.5℃、昨日から30-60cm程の降雪があり、現在も降雪が続いている。気象庁の発表では、冬型の気圧配置は次第に緩むが、寒気の影響を受ける見込みのため、山麓では曇り朝まで時々雪か雨となるとの予報を出している。

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