更新日時: 2024/01/17 05:30
アルパイン Low
森林限界 Low
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
晴天となり、視界の良い日です。周囲をしっかりと見回し、新しい雪崩の跡を探してください。もし、雪崩を発見したら、その斜面と類似した特徴(標高、方位、形状など)を持つ場所では、積雪はまだ不安定であると考えて行動してください。どのような種類の雪崩の危険があるにせよ、斜度の緩い斜面を選ぶことは、リスク低減の手法として最も有効です。安全な場所で止まる、滑るときは一人ずつといった基本的な行動様式を重視してください。安全で楽しい一日を。
積雪表層が硬いことは安全を意味しません。スラブの下には、まだ十分に強度を上げていない荒天の雪があります。支尾根や沢地形などの側面部に形成したスラブにも警戒してください。誘発しやすい場所は、スラブの薄い場所です。地形と積雪表層の様子を注意深く観察してください。硬いスラブでのスキーカットはとても大きな危険を伴います。積雪の安定性を確かめるよりも、地形でリスクを低減してください。
標高が高く低温の場所では、焼結はゆっくりと進みます。まとまって降った雪は、まだ十分に強度を上げていない前提で行動する必要があります。ウインドスラブを避け、風の影響が弱い場所を探す方も多いと思います。しかし、そこが、もし、十分に急な斜面であれば、雪崩は発生しうる、という前提で行動する必要があります。これは森の中にいても同じです。
昨日(16日)は、スキー場の朝の安全管理にて、森の中でも多数のストームスラブの雪崩、あるいはシューティングクラックが報告されました。昨日の山岳エリアは暴風のため、入山者がいないため、情報は入っていません。
15日から16日にかけての荒天による新雪は、森林帯上部で60-70 cmとなりました。昨日(16日)は降雪は弱まりましたが、猛烈な風が吹き、スキー場のリフトも運休となっています。標高が低いところを含め、いろいろなところにウインドスラブが形成しており、その安定化の速度は場所によって異なることを考える必要があります。
気象庁は長野県北部に対し、南の風、日中、北の風、晴れ、日中の最高気温5 ℃(標高418 m)を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-13.1 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。