雪崩情報
更新日時: 2024/01/19 05:30
白馬
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair 全層雪崩に警戒を
信頼度：○ good □ Fair △ Low
行動と地形の助言
冬と春が混在した日です。標高を上げる方は、新雪と旧雪の結合状態をよく確認してください。登行の途中で、安全な小さい凸状地形などを使い、スキーで踏み込むあるいはスキーカットをしてみてください。もし、比較的に安定していると感じても、一日を小さい斜面から始めることは良い選択肢です。今日は雪の変化が早く、時間が経つほど、安定化する傾向があるからです。シンプルな斜面を選び、安全な場所を使った賢いグループ・マネジメントをお願いします。低い標高の場所では、グライドクラックの入った斜面に警戒してください。こちらは一日を通して、警戒する必要があります。良い一日を。
留意すべき雪崩
ストームスラブ Storm slab
昨日から主稜線では比較的に風が弱い状態（平均10 m/s、最大15 m/s）での降雪でした。このことにより、尾根のすぐ下、つまり、皆さんがドロップポイントに選択する付近に、危険なスラブが形成している可能性が高い状態です。極端な形状、凸状、孤立した形状など、積雪が不安定になりやすい場所は避けてください。
全層雪崩 Glide slab
昨日の降雨の影響で、グライドクラックの拡大がスキーパトロールから報告されています。本日も昨日と同様の気温上昇が予報されていますので、グライドクラックの入った斜面には近づかないように。
概要
雪崩
昨日（18日）は視界も悪く、また荒天のため、山に入る人が限られており、雪崩の観察情報は入っていません。
積雪
昨日（18日）は、山麓では、午前から弱い雨、午後には強い雨となりました。凍結高度は1500-1700 m付近となっており、森林限界付近では一日中、降雪となっていました。昨日の降雨量は、白馬アメダスで約20 mmを記録していますので、標高の高いところでは、今朝までに20-30 cmの降雪があったと推察されます。この新雪は南に面した急斜面では、17日の晴天で形成した薄い融解凍結クラスト、それ以外の場所では古いウインドスラブなどの上に載っています。
天候
気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、日中の最高気温6 ℃（標高418 m）を予報しています。アメダス白馬（標高703 m）にて、気温1.9 ℃（5時現在）です。
