雪崩情報

更新日時: 2024/02/13 05:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair 昇温と日射の影響に留意。


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

全体的には前日と同じ傾向が続いていると考えてください。標高の高いところほど、風の影響が強く、ウインドスラブが形成しています。風向が昨晩、変わっていますので、新たなスラブに警戒する必要があります。また、最近の降雪内にある不安定性は完全には解消していませんので、地形をよく観察し、「地形の罠」のないシンプルな斜面を選んでください。日射と昇温の影響の強い、標高の低い南に面した急斜面では、日中の雪の変化に注意を。濡れた雪によるスノーボールが発生し始めたら危険な兆候です。自分の上方にある斜面に注意を向けてください。素晴らしい天気になる日です。日焼け止めと多めの水分を持って出かけましょう。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

風向が西から南西へと変わっています。新たなスラブの形成に警戒を。南に面した急斜面に形成した硬度の高いスラブが日射を昇温の影響によって、その強度を下げ、人間による誘発感度が上がることがあります。朝の時点での判断を頼りにしないように。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

風が弱まることで、風で移動した雪がより堆積する急斜面に注意を。明瞭なウインドスラブが形成されていなくとも、最近の降雪内には結合力の弱いところが、まだ残っています。そこに大きな負荷が加わることで不安定性は上昇します。

概要

雪崩


昨日(12日)は、アルパインエリアにて、サイズ1.5-2のウインドスラブによる雪崩やシューティングクラックが複数、観察報告されています。また、やや標高を下げたところでも、誘発によるサイズ1のストームスラブあるいは点発生雪崩が複数、報告されています。

積雪


比較的に標高の高いところのみ降った10日からの新雪内に、まだ十分に焼結を進めていない箇所があり、そこにウインドスラブが載ることで、昨日は雪崩が複数、発生していました。本日も同じ傾向が続いていると考えてください。また、予報されている大幅な昇温は、昨日深夜から始まっており、主稜線で気温は-5℃程度まで上昇し、風向も南西に変化しています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、後、北の風、晴れ、日中の最高気温13 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-9.0 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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