雪崩情報

更新日時: 2024/02/29 05:30

白馬


アルパイン Low


森林限界 Low


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形には、まだ、人の刺激で雪崩が発生しうる積雪の不安定性が残っていますので、慎重な地形選択が必要な日です。大きな斜面に飛び込む前に、小さい斜面で状況を確認するのは良いアイディアです。どのような種類の不安定があるにせよ、斜度を落とすことが最も有効な安全対策です。積雪が地形を支えにくい凸状や孤立した形状の場所を避け、シンプルな地形を探してください。また、自分の下方に「地形の罠」がないかも大事です。安全な地形を使い、賢いグループマネジメントを続けてください。それが事故が発生した際の被害を最小化します。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

主稜線の風も、昨日(28日)午後から平均10 m/sまで弱まってきています。時間経過し、硬度を上げたウインドスラブに注意してください。硬いスラブは、誘発の際、自分の上方に破断面が走ります。また、日射を浴びる斜面では、スラブの硬度が下がることで誘発しやすくなる場合があることを覚えておいてください。

ストームスラブ Storm slab


ベース画像

地形が積雪を支えない、とても急な斜面に注意してください。

概要

雪崩


昨日(28日)は、真新しい雪崩は報告されていません。しかし、森林帯の上部の東斜面にて、ワッフ音とシューティングクラックが報告されています。

積雪


平均的な積雪の場所では、積雪上層に21日の降雨による融解凍結層が埋もれています。風の影響の強い場所では、融解凍結層が露出していますし、ウインドスラブも形成しています。標高が高く、風の影響のなかった場所では、放射によって雪は結束性が低い状態です。融解凍結クラストと、その上の吹雪の雪の境界面では、顕著な脆弱性は、これまでのところ観察報告されていません。しかし、雪崩の誘発は、負荷と強度のバランスの問題ですので、極端な地形に大きめの負荷が掛かった場合、まだ警戒が必要な状況です。

天候


本日は、はじめ高気圧に覆われますが、低気圧が西日本の南岸を東北東へ進み、湿った空気の影響を受ける見込みです。気象庁は長野県北部に対し、北の風、晴れ、後、曇、夜、雪か雨、日中の最高気温9 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-5.1 ℃(5時現在)です。

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