更新日時: 2024/02/29 06:00
アルパイン Good 風下斜面に局所的なウインドスラブ
森林限界 Good
森林帯 Good
信頼度:○ good □ Fair △ Low
現在、地表のコンディションは地域によって大きく異なっている。報告によると、北地区ではクラストが60cmほど埋まっているが、南地区では急斜面では、まだ感じる深さにあるようだ。直近の強い風の影響は北斜面に残っており、そのため、移動しやすい風下斜面に人が移動しがちなようだ。標高と方位でコンディションは目まぐるしく変化するため、目の前の状況を常に適切に認識するように。グライドクラックが崩落することを予想するのは難しいが、最近に発生が報告されているので、クラックの下の通過を避けるように。
ここ数日、予想以上に強い北風が吹き、風下側へと雪が再配分されている。標高の高いところでは、風による削剥など、その影響を探すように。アルパインの風が弱まった場所やより堆積する場所は注意。状態の確認が必要。
全層雪崩がいろいろな方位や標高で観察されている。27日には標高1250mの羊蹄山でサイズ1.5の雪崩が南斜面で報告されている。この雪崩は硬い雪面上に形成したウインドスラブ。雪崩の幅は20m、長さ100m。
地域全体で変化に富んだコンディションとなっている。標高の高い北斜面では、直近の風の影響で雪面は削剥され、硬く凍結した氷が露出している。森林限界の地形では雪が軟らかくなり、多少はコンディションも良くなるが、南に面した急斜面では融解凍結クラストはこちらにもある。
木曜日に高気圧が足早に北海道を通過し、弱い日差しと風をもたらした。これにより積雪は沈降した。週末に向けて降雪が予報されており、強風が吹く可能性が指摘されている。