更新日時: 2024/03/10 05:30
アルパイン Fair
森林限界 Fair
森林帯 Fair
信頼度:○ good □ Fair △ Low
危険な雪崩コンディションです。天候が回復してきても、雪はすぐに安定しません。森林帯であっても、大きな開放斜面では大きな雪崩が発生しうる状況です。五竜遠見尾根や八方尾根の周辺では特に警戒してください。自分の周囲に樹木があったとしても、自分の上方に大きな発生区がないか考えてください。樹木の存在は、必ずしも安全を意味しません。また、雪はとても深いため、森の中にいても、小さい窪みなど「地形の罠」となりうる場所に注意してください。サイズ1の雪崩でも、簡単に人を埋めてしまい、重大な結末となりえます。経験の浅いグループはスキー場で新雪を楽しむことがおすすめです。
多量降雪の直後です。積雪は、まだ、不安定であるを前提に安全な地形選択が必要です。昨日のスキー場スキーパトロールからの報告で、北側の斜面で、より不安定であることが報告されています。
非常に強い北西あるいは西の風で、雪は再配分されています。オープンな斜面だけでなく、支尾根側面など地形ポケットに形成しているウインドスラブにも十分な警戒が必要です。
多量の降雪が載りましたので、持続型スラブの不安定性は上昇していると考えられます。
昨日(9日)は、朝のスキー場管理にて多数の雪崩(サイズ1-2)が報告されました。危険なコンディションのため、コースの閉鎖が行われたスキー場もありました。荒天のため、山岳エリアの雪崩データは僅かですが、森林帯にてサイズ1のストームスラブの雪崩が複数、報告されています。
昨日朝までの降雪は昼前に一時的に弱まり、冬型の気圧配置となった昨日午後から再び、雪は降り始めました。今回の荒天の降雪量はHakuba Valleyでバラツキがありますが、森林帯にて40-80 cmとなっています。また、昨日昼前から標高の高いところでは、風が非常に強まり、平均20 m/sの強風となりました。積雪中層にある融解凍結層(2月21日降雨形成)とこしもざらめ雪のコンビネーションによる不安定性は、懸念事項として残っています。
気象庁は長野県北部に対し、北の風、雪、昼前から曇り、後、晴れ、日中の最高気温4 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-3.4 ℃(5時現在)、過去12時間で9 cmの降雪がありました。