雪崩情報

更新日時: 2024/03/15 05:30

白馬


アルパイン Low 日中の日射に警戒


森林限界 Low 日中の昇温と日射に警戒


森林帯 Fair 日中の昇温と日射に警戒


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

特定の地形に残る不安定な雪に注意する日です。直近の雪は安定化の方向にありますが、ウインドスラブが形成している場所では、十分な注意が必要です。雪面の状態や足元の雪の感触で、スラブの形成に気づいてください。時間経過したウインドスラブは硬度を上げますので、安定した印象をあなたに与えるかもしれません。でも、それを信用しないように。凸状や孤立した形状など、下支えのない地形でのスラブの形成には、特に注意し、そのような場所を避けてください。昨日以上の昇温が予報されていますので、午後には濡れた雪の雪崩にも注意を。安定した天候となり、登山、スキー日和となりそうです。日焼け止めと多めの水分を忘れずに。良い一日を。

留意すべき雪崩

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

昨日(14日)の午後に西風がとても強まり、直近の雪を風下側に激しく移動させています。北側では乾いた軟らかい雪の上、南側では融解凍結クラストの上に、スラブが載っていることをイメージしてください。そして、ウインドスラブが見てとれたら回避するように。スキーカットは適しません。

点発生湿雪雪崩 Wet Loose snow


ベース画像

評価は朝の時点でのもの。昇温と日射の影響が強い急斜面にて、日中の雪の変化に注意を。

持続型スラブ Persistent slab


ベース画像

2月21日の降雨で形成した氷板あるいは融解凍結クラストと、その上に形成したこしもざらめ雪による持続型スラブの危険は、不確実性が高いまま残っています。

概要

雪崩


昨日(14日)は、小日向山で怪我人が出る雪崩事故が発生しています。また、八方尾根(標高1950 m)付近、北東斜面にて、過去24時間以内に発生したサイズ2.5-3の雪崩が報告されています。さらに、標高の高いところでは、朝に降っていた雪によるサイズ1の点発生乾雪雪崩、午後には、標高の低いところで日射と昇温の影響によるサイズ1の点発生湿雪雪崩が観察されています。

積雪


積雪表層にある最近の降雪による雪は、昨日の高い気温などもあり、焼結を進めています。標高が高く、雪がまだ乾いている場所では、昨日の午後の強い風の影響で、ウインドスラブが形成しています。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、晴れ、日中の最高気温15 ℃を予報しています。アメダス白馬(標高703 m)にて、気温-4.5 ℃(5時現在)、過去12時間で新たな降雪はありません。

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