雪崩情報

更新日時: 2019/02/19 06:30

白馬


アルパイン Fair


森林限界 Fair


森林帯 Fair


信頼度:○ good □ Fair △ Low

行動と地形の助言

朝の時点では一般的には安全な雪崩コンディションにありますが、日中の気象変化(降雨の状況)によって危険度は急激に上昇します。概要「積雪」の項で詳細を記述してありますが、以前の降雨で形成した融解凍結層が、規模の大きな雪崩を発生させうる潜在的な危険要素となっています。本日は、標高が低いところのほうが、危険度が上がりやすい状況です。狭い沢や孤立した地形、グライドクラックが入った斜面などに十分注意し、早めの下山計画を。

留意すべき雪崩

面発生湿雪雪崩 Wet slab


ベース画像

今後の降雨の程度で危険度は上昇

ウインドスラブ Wind slab


ベース画像

概要

雪崩


昨日(18日)は、日射を強く浴びる森林帯下部の斜面にて、濡れた雪の点発生雪崩が多数、観察されました。

積雪


昨日、森林限界から下部では、日射の影響のある斜面の雪は沈降し、雪面は湿るあるいは濡れた状態となりました。一方、森林限界以上の北側の斜面では、雪はまだ乾いた状態にあります。標高の高いところでは、昨日は南西の風が吹いており、稜線の風下側にウインドスラブが形成しています。2月3日の降雨による厚く硬い融解凍結層は、森林限界付近において南側では30cm程度、北側では70-80cm程度の深さに埋没しています。今後の降雨の状況によって、この面が止水面となり、規模の大きな雪崩が発生しうるポテンシャルを持っていることを忘れないように。また、森林帯下部では7日の降雨による融解凍結層が積雪表層付近に埋もれていることも考慮するように。

天候


気象庁は長野県北部に対し、南の風、くもり、昼過ぎから雨、最高気温7℃を予報しています。白馬山麓(標高700m)にて気温-2.5℃(6時現在)、過去24時間で新たな降雪はありません。

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